エピローグ
463 名前: エピローグ
◆3mfWSeVk8Q [sage] 投稿日: 2005/11/22(火) 07:28:48 ID:wBmJVrO30
あの、怒涛の一日から一週間
今日も道場からは、生徒たちの掛け声が聞こえる
そんな中、ブーンはふとんの上で養生していた
(;^ω^) 「あの・・・ツン?」
ツン 「なに? ・・・・・・話し掛けないで・・・・・・・!」
(;^ω^) 「いや・・・でも・・・・・・・・・」
ツン 「話し掛けるなっ!!」
(;^ω^) 「うさちゃんリンゴが、稲葉の白兎みたいになってるお・・・・?」
ツン 「#・・・・・・・もういいっ!!」
(;^ω^) 「いや、キレられても・・・・・」
ブーンは、毒男との一騎打ちに、負けた
刀を折られ、毒男の竜巻で、ショボンと同じように切り伏せられた
気を失っていたので覚えていないが、ツンが酷く泣いて暴れたそうだ
464 名前: エピローグ ◆3mfWSeVk8Q
[sage] 投稿日: 2005/11/22(火) 07:29:10 ID:wBmJVrO30
ブーンに勝った毒男は、ひどく晴れ晴れとした表情で
先生にこう言った
('A`) 「あーあ・・・・・人生最大の壁、乗り越えちまったみてぇだわ」
先生 「私を・・・・切らなくて・・・いいのか・・・・?」
毒男は笑い
('A`) 「今はそんな気分じゃねぇしw ・・・さて、落とし前でもつけますか」
そう言って、着流しの上をはだけ、脇差を抜く
('A`) 「ショボン・・・お前はラウンジを、きっちり守ってくれよな・・・?」
('・ω・`) 「え・・・・・まさ・・・か・・・・・?」
('A`) 「こんだけのことしたんだ・・・・こうでも、しねぇと? な?」
笑い、いざ、と脇差を振り上げたところで、先生は呟いた
先生 「逃げるのかい?」
465 名前: エピローグ ◆3mfWSeVk8Q
[sage] 投稿日: 2005/11/22(火) 07:29:26 ID:wBmJVrO30
('A`) 「あ・・・・・? 逃げるだと・・・・?」
先生 「死んで・・・・逃げるのか、と聞いたんだが・・・・?」
毒男は、冗談、と、悲痛な顔をして
('A`) 「俺は、逃げねぇで、こうして腹切って・・・・・責任をとるんだ・・・!」
先生 「それが、逃げだと言っているのだが・・・・?」
('A`) 「・・・・・・俺に、武士らしいことをするなと、言うのか・・・・?」
睨む毒男。そうじゃない、と先生は続けた
先生 「ブーンは、お前に負けた」
「ならば、きっと・・・・再戦を申し込むだろうさ」
「お前は死んで・・・・・・勝ち逃げする気なのか・・・・・?」
('A`) 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
毒男は、しばしうつむき、それから、ひでぇよ、と言った
('A`) 「ひでぇよ・・・・ずるだぜ・・・? ・・・そんなの言われたら・・・・」
「腹なんか・・・・切れねぇ・・・じゃねぇかよ・・・・・・!!」
毒男は、声を出して泣いた
466 名前: エピローグ ◆3mfWSeVk8Q
[sage] 投稿日: 2005/11/22(火) 07:29:44 ID:wBmJVrO30
その後、毒男は走って逃げていった
朝になったら、長岡の姿もなかったので、一緒に今も動いているのだろう
ショボンも、ある決意を固めていた
('・ω・`) 「ラウンジ流の道場を、もう一度興してみようと思います」
先生 「・・・ニュー速流に・・・いてもいいんだぞ・・・・・・?」
('・ω・`) 「いえ、僕は、心底ラウンジの人間だったんです・・・・」
今回のことで、それがわかりました、というショボンの顔は寂しげだったが、
('・ω・`) 「今度、毒男が来たときは・・・・負けません・・・!!」
最後は笑顔だった
467 名前: エピローグ ◆3mfWSeVk8Q
[sage] 投稿日: 2005/11/22(火) 07:30:01 ID:wBmJVrO30
結局、ニュー速流に残ったのは、ブーンとツンと先生だけだった
一応、ショボンは近所だが、もうニュー速流の門下ではない
少し寂しいけれど、みんな、それぞれの道を歩き始めたのだろう
十年前の、呪縛を解いて・・・・・・・・
ツン 「ぜっっっっっっったい!! この包丁おかしいわよ!?」
(;^ω^) 「いや、おかしいのはツン・・・・!?」
「刃物? 刃物? 怪我人に刃物かお!? ちょ・・・・・!!!」
ニュー速流は、変わらず、騒がしかった
完
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