最終章
521 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/17(木) 21:33:13 ID:+u7owdpi0
待ち合わせ場所は、駅前のショッピングモール。
歳末セールやバーゲンの文字が書かれたポスターなどがあちこちに貼ってある。
目印の大きなツリーの下に、椎野さんはいた。
(*゜ー゜)ドクオ君!
('A`)あ、椎野さん・・・
椎野さんは荷物をいっぱい持っていた。
(*゜ー゜)安いからいっぱい買っちゃって・・・
('A`)そうなんだ。
(*゜ー゜)ドクオ君は何か買った?
今来ているのは全てウニクロで買ったものだ。セレクトショップや古着屋には入ったこともない。
('A`)あー・・・人ごみ苦手で・・・今日は一人で来たの?
(*゜-゜)うん。仕事場の友達も彼氏と遊んでるし・・・・
――彼氏、いないのか。もしかしてもしかする?いや、そんなことは―
(*゜ー゜)で、コーヒーおごるからこの荷物を家まで運んで行ってほしいの
('A`)うん、いいよ
――なんだ、単なる荷物持ちか。
それでも、外に出ることで少し気が晴れた。
椎野とは昔はけっこう話していたし、そんなに緊張しない。すくなくとも、ツンデレさんよりは楽だ。
二人はスターバックスに入った。
ドクオはシステムがわからず少し緊張したが、なんとかコーヒーを頼んだ。
椎野はキャラメル何とかというややこしい名前の飲み物とサンドイッチを買っていた。
(*゜ー゜)ふぅ、ずっと歩いてたから疲れた
('A`)朝から来てたの?
(*゜ー゜)うん。だってなくなっちゃうもん。お昼ごはんも食べてなかったの。
('A`)へー・・・
529 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/17(木) 21:51:26 ID:+u7owdpi0
椎野は、ツンデレとは違うたタイプだ。
ツンデレが猫なら椎野は人懐っこい犬。
よく笑い、よくしゃべる。中学のときも、男女問わず好かれていたっけ――
(*゜ー゜)まさかドクオ君が同じ町にいるとは思わなかったわ。
('A`)おれも・・・・・
(*゜ー゜)大学、楽しい?
('A`)うん・・・まぁね
(*゜ー゜)もう卒業の年だよね?卒論かけた?
('A`)なんとかね。卒業はできるとおもう。
就職もないし、大学院に行く予定だ。
(*゜ー゜)でも、なんかそういうのっていいね。私、すぐに働きたかったから・・・・
――っていうか、やりたいことがなかったの。
なんとなく、看護師がかっこいいなって。その程度で学校に行って・・・やってきたの。
('A`)・・・俺も似たようなもんだよ。あんまり考えてない・・・・
(*゜ー゜)ドクオ君って、おとなしかったじゃない。いつも、なに考えてるんだろうって思ってた。
ほら、私うるさいって、先生にいっつも注意されてたじゃない――またしゃべっちゃった。
椎野はいたずらをした子供のように笑った。
――この笑顔――
('A`)いや、俺・・・は逆に、椎野さんにあこがれてたかも。。。
(*゜0゜)えー?!
('A`)言いたいこと言えて、いいなっておもってた
(*゜ー゜)そうなんだ。でも嬉しい。
椎野はコーヒーを飲み、おもむろに話し始めた。
536 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/17(木) 22:08:15 ID:+u7owdpi0
(*゜ー゜)前付き合っていた人は、インターンの医師だったの。
('A`)へぇ・・・
(*゜ー゜)頭が良くて、教授にも気に入られてた優秀な人だったわ。
――なんで、椎野はこんな話をするだろう。そう思いながらも耳を傾ける。
(*゜ー゜)で、私のほうから付き合ってくださいって言ったらあっさりOKされて。嬉しかった。
(*゜-゜)アパートに通うようになって、すごくたのしかった。その人も優しくて、幸せだった。
――でも、半年経ったある日、いつものように合鍵で部屋を開けると、玄関にパンプスがあった
ドクオはパンプスとはなんぞや、と思った。玄関にあることから、靴の種類だろうと考えて話しの続きを聞く。
(*゜-゜)私と同じくらいの年の女の子がいたの。彼はあわてて姪っていったけどね。
それから何度も、そんな事があった。私は黙ってた。
彼のほうが頭がいいって思ってたから。でも・・・でも――
(*゜ー゜)2年前のクリスマスの前・・・ちょうど今頃かな。
やっぱり、合鍵でドアを開けた。電気がついてないからいないのかと思って、リビングの
ドアを開けたの。
――見知らぬ女と抱き合う彼が目に入った。
(*゜ー゜)あまり覚えてないけど、気がついたら彼を問い詰めてた。
これはどういうこと?なんで?私、あなたのなんなの?ねぇ――
540 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/17(木) 22:24:09 ID:+u7owdpi0
(*゜ー゜)彼はうざったいという表情をあからさまにして、私の言うこ
とを聞いていた。
その間、女は布団を羽織ったままじっと私たちを見ていたけど、よく見たらその子は
私と同じ職場の看護師だったの。
(*゜-゜)どういうこと?
ζ^∀^)あなた、気づかなかったの?
一気に頭に血が上って、その子の頬をひっぱたいた。
後で見たら手の平が真っ赤だったから、その子の頬に跡が残ってたと思う。
そして、彼に合鍵を投げつけた。
( `д´)普通気づくだろ?お前、もてなさそうだからつきあってやっただけ。
来週引っ越すし、合鍵返してくれてありがとうな。もう来るなよwwww
それと、こいつと結婚するから。
(*゜-゜)情けなかった。職場に噂はすぐに広まって、私はそこを辞めた。
――ほんと、私って周りが見えてないっていうか・・・・気づかないなんて、私、バカよね。
椎野さんは自嘲して笑った。
('A`)・・・椎野さんはバカじゃないよ。その男がバカなんじゃないかな・・・・
白々しいウソばかりついて、女を引っ掛けるなんて。
そんな男と結婚する女のほうがバカじゃん。椎野さんは気づいたんだからえらいと思う・・・よ・・・
椎野さんは黙っている。俺、間違ってないよな?
(*゜-゜)・・・・・ありがとう。ごめんね。こんな話して。
なんか、ドクオ君見てたら中学生時代思い出して。懐かしくて、つい・・・・
550 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/17(木) 22:47:33 ID:+u7owdpi0
('A`)椎野さん、クリスマス暇?
(*゜-゜)クリスマスって24日?25日?
('A`)どっちでもいいけど、空いてたら一緒に遊ばないかなって。俺も暇だし。
(*゜ー゜)24日は同僚とパーティするから、25日で良い?
話題を変えようと言ったものの何も考えてなかった。
('A`)見たい映画でもあったら・・・
(*゜ー゜)あ!『痴漢男』みたいんだけど。いい?
('A`)え?!あ、い、いいよ・・・・――俺VIPPERなんだよな・・・
それから時間を決め、約束どおり椎野さんの部屋に荷物を運んだ。
俺のアパートから15分くらいのところに住んでいた。
――友達だけど、女の子と二人で出かけるなんて。
まさかこんなことになるとは思ってもいなかった。
意味もなくハイテンションになり、家まで走って帰った。
そしてその夜は日課のオナニーもせず、眠りについた。
558 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/17(木) 23:26:59 ID:+u7owdpi0
――12月25日―
J( 'ー`)しあら、今日も出かけるの。
ξ*゚-゚)ξう、うん。
J( 'ー`)し8時に、お店に来るのよ。気をつけてね。
ξ*゚-゚)ξうん。わかってる。
いってきます、と言ってツンデレはクリスマスの町へ出かけていった。
J( 'ー`)し(最近、良く出かけるし、明るくなったわね。彼氏が来たのかしら・・・)
いつもの駅前で待ち合わせ、映画館に向かった。
( ^ω^)ここあいてるお!
ξ゚ー゚)ξすごい人ね。
( ^ω^)飲み物かって来るお。待っててお!
内藤は売店に行き、飲み物とポップコーンを買った。
そして、行列の中に見覚えのある顔を見た。
(;^ω^)?!ドクオ?あ、看護師さんも!なんで??
('A`)あ・・・俺達、中学の同級生だったんだ
(;^ω^)ええっ・・・
('A`)ツンデレさん元気?
( ^ω^)元気だお!また今度話を聞くお。
ξ゚ー゚)ξおかえり
( ^ω^)ドクオと椎野さんに会ったお。どうやら付き合ってるらしいお。
ξ゚0゚)ξそうなの?
( ^ω^)はっきりは行ってないけど、どうみてもカップルだお
――良かった。他に好きな人が出来たんだ。
561 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/17(木) 23:37:41 ID:+u7owdpi0
('A`)ちょ・・・多すぎ
(*゜ー゜)次の回まで待っても良いよ。
('A`)・・・うん
――やっぱ変わってないかも、俺。段取り悪いよな。座席予約しとけば良いのに――
(*゜-゜)ドクオ君、ツンデレさん好きだったんでしょ?
('A`)えっ・・・・
(*゜-゜)友達が、自分の好きな人と付き合ってるのって・・・やっぱ・・・
('A`)うん・・・確かに、しんどいけど・・・
(*゜-゜)けど?
確かに、ツンデレさんが好きだった。今でも、たぶん。でも、少し違う。
今、守りたいって思うのは。
('A`)今は・・・椎野、のほうが・・・・いて楽しいし。
それは、友達としてじゃなくて――
('A`)失恋したからじゃなくて、なんか・・・椎野といたら・・・楽なんだ
(*゜-゜)楽?
('A`)うん。リラックスする感じ。ツンデレさんってなんか緊張するんだ。でも、椎野は違う。
なんかもっと・・・
――もっと、椎野のことが知りたい。ああ、コレって恋ってやつだなちくしょう
('A`)椎野のこと好きだから・・・・
(*゜-゜)それって・・・
('A`)俺、すげーかっこ悪いよ。でも、椎野のためにがんばるし――
急に椎野の顔がアップになったと思ったら、唇が重なった。
(*゜ー゜)無理しなくて良いよ。ドクオはドクオで良いと思う。そうじゃないと私ダメだから。
('A`)――うん
ドラマみたいだった。照れくさかった。世界は俺を中心に廻っているように感じた。
椎野の手をそっと握ると、握り返してきた。
暖かい、小さな手。
(;'A`)――やべぇ・・・勃起してきた・・・
583 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/18(金) 01:00:15 ID:f3P2+go/0
映画は面白かった。が、隣の椎野さんが気になって集中できなかった。
――もしかすると、夜にセクロスの可能性も――
昨日は緊張して寝れず、オナニーもできなかった。一発抜いておけばよかったと後悔し
たが、
どうしようもない。
一方、先に映画を見終えた内藤は――
( ^ω^)映画面白かったお。
ξ゚ー゚)ξ感動しちゃった、私。原作買おうかな?
( ^ω^)原作持ってるお!今度貸すお
ξ゚ー゚)ξじゃあお願いね。
以前、中嶋バルケン先生と行ったカフェでケーキを食べることにした。
( ^ω^)おしゃれなカフェだお。初めて入るお。
ξ゚ー゚)ξ私は前に一回きたことあるの
( ^ω^)だれとだお?
ξ゚ー゚)ξ中嶋バルケン先生と・・・・・
( ^ω^)中嶋先生と?なんでだお?
ξ゚ー゚)ξたまたまあって、おごってもらったの。
( ^ω^)・・・そうかお。
589 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/18(金) 01:23:09 ID:f3P2+go/0
ξ゚ー゚)ξ中嶋先生はすばらしい先生だったわ
( ^ω^)あの人がいなければ、今頃どうなっていたかわからないお。
ξ゚ー゚)ξ
( ^ω^)もういまはぴんぴんだお!
(´・Ω・)ティラミスの方ー?
( ^ω^)あ、ぼくだお!
内藤はティラミス、ツンデレはシブーストを頼んだ。
ξ゚ー゚)ξおいしい!
( ^ω^)シブースト食べたことないお。
ξ゚ー゚)ξ食べてみる?
ツンデレはフォークに刺したケーキを内藤の口に入れる。
(*^ω^)おいしいお!ティラミスもたべてみるかお?
ξ゚ー゚)ξうん
(´・Ω・)・・・・・(バカップル)・・・・
ξ゚ー゚)ξあ・・・そうだ、これプレゼント
( ^ω^)なにかお?あけてもいいかお?
手編みのマフラーだった。内藤はさっそく首に巻いてみる。
(*^ω^)ありがとうだお!うれしいお!
ξ゚ー゚)ξよく似合うわ。
(;^ω^)ごめん、プレゼント用意してなかったお・・・・
ξ゚ー゚)ξううん、こうしていられるだけで・・・
(´・Ω・)・・・・・(ちんちんかもかも)・・・・
593 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/18(金) 01:35:19 ID:f3P2+go/0
カフェでケーキを食べた後、内藤の部屋に帰った
( ^ω^)あったかいお茶入れるお。こたつにはいっててお。
ξ゚ー゚)ξうん。ありがと
ツンデレは緊張していた。
――このあとの展開って、やっぱり、あれだよね。
内藤君は、経験あるのかな・・・・。
どうしよう。嬉しいけど怖い――
( ^ω^)ほうじ茶だお。
お茶を飲みながらTVをみたり、話をしたりした。
そして、ふと、会話が途切れたとき――
( ^ω^)キスしていいかお?
ξ*゚-゚)ξう、うん・・・・
これまでに、内藤君とキスはしたことある。でも、これって、やっぱり、とうとう――
考えている間に、内藤君は私の肩に手を置き、顔を近づけた。
唇と唇が触れる。
何度も。何度も。
だんだん激しく――舌が入ってきた。
どうすればいいのか分からない。
――んっ
苦しくなって、口を離す。
( ^ω^)・・・胸、さわっていいかお?
ξ///)ξいいよ・・・
――きもちいい。痴漢に触られたときは、あんなに気持ち悪かったのに。
605 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/18(金) 01:55:02 ID:f3P2+go/0
ξ///)ξあっ
(;^ω^)?!
ξ///)ξあ・・・わたし、初めてで・・
( ^ω^)そうかお。
ξ///)ξ・・・大学生なのに、珍しいでしょ・・・
( ^ω^)関係ないお。僕はツンデレが好きだからするんだお・・・
暗くなり始めた部屋の電気が消された。
カーテンの隙間からはいるかすかな西日が、ツンデレの顔を照らす。
それも覆いかぶさった内藤に隠された。
( ^ω^)だいじょうぶかお・・・?
一糸まとわぬ姿になった二人は、ベッドの上にいる。
ξ///)ξ大丈夫
(;^ω^)無理はしなくて良いお?
ξ///)ξ大丈夫・・・私・・・したいの・・・
( ^ω^)ツンデレ・・・
ξ///)ξ・・・ブーン・・・
(;^ω^)い、いたいかお・・?
ξ///)ξううん・・・
――ツンデレはかわいかった。
紅潮した顔も、潤んだ瞳も、柔らかい体も、全てが愛おしい。
時間が止まったみたいだった。
ずっと、こうしたかった。
616 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/18(金) 02:15:46 ID:f3P2+go/0
――結局、映画が終わったのは6時過ぎだった。
(*゜ー゜)あー面白かった
('A`)そうだな
(*゜ー゜)寝てたでしょ?
('A`)寝・・・寝てないよ
(*゜ー゜)ふーん。ま、いいや。どこいく?
('A`)なんか食べるか
(*゜ー゜)ケンタでも買って、家で食べようよ
('A`)俺の家でも良い?近いし・・・
(*゜ー゜)いいよ。
ケンタッキーでチキンを買い、駅前のケーキ屋でケーキを買った。
――なんか、中坊みたいだな。普通、店とか予約して、ケーキもちゃんとホールのやつで―
(*゜ー゜)なにボーっとしてるの?鍵開けてよ
('A`)え、いや。
クリスマスのお笑い特番を見ながらチキンを食べ、ビールを飲んだ。
(*゜ー゜)あーおかしい、笑いすぎておなか痛い
('A`)南海キャンディーズ好きなんだ?
(*゜ー゜)うん。ドクオは?
('A`)おれ?俺は猫ひろし
――ああ、糞っ。どうやったらエロイ展開に持っていけるんだろう。
いや、恋人同士になったのって今日だし・・・うん、今日はないかもな――
そうおもいつつ、胸元や足に目が行ってしまう。ツンデレの胸の感触を思い出した。
――椎野のは、どんなんだろう。見る限りでは、ツンデレより小さい。
(*゜ー゜)トイレ借りるね
椎野がトイレに行った隙に、枕の下にコンドームを入れておいた。
――もう8時だし、・帰るって言うかもな・・・ああ、どうしよう――
625 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/18(金) 02:35:49 ID:f3P2+go/0
(*゜ー゜)なんか眠くなっちゃったな
('A`)・・・泊まってく?
(*゜ー゜)いいの?
('A`)椎野が良いなら良いけど・・・
椎野が食器を片付けている間に風呂を入れた。
――あー、もうどうしよ。落ちつかねえ。
('A`)お風呂入ったけど、入る?
(*゜ー゜)このドラマ終わったら入るー先入っていいよー
('A`)わかった
風呂で、しっかり体を洗った。特に、チンコは念入りに。
一回抜いたほうが良いのか考えたが、椎野が後ではいるのでやめた。
('A`)あがったよ
(*゜ー゜)はいはい
椎野は浴室のドアの向こうに消え、しばらくするとシャワーの音が聞こえた。
いま、このドアの向こうで椎野が服を脱いでいる。
椎野の服が、下着が、ドアを開ければすぐそこに――
いや、下手なことをしたら本番も出来なくなるかもしれない。
悶々としていると、椎野の声がした。
(*゜ー゜)タオルないんだけど・・・
('A`)!!
部屋の中に干したままのタオルは乾いていた。
あわててそれを持って浴室のドアを開けた。
おもいっきり。
633 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/18(金) 02:44:34 ID:f3P2+go/0
まず初めに目の中に飛び込んだのは、ちいさなおっぱい。
そして、下半身。最後に、椎野の顔
('A`)ご、、ごめん!
タオルを渡して、勢いよくドアを閉める。
――やばいこれはやばいこれはやばい――
ドライヤーの音が止み、背後でドアが開いた。
(*゜ー゜)ドクオ君?
('A`)あ・・・
(*゜ー゜)こっち向いて
恐る恐る後ろを振り向くと、タオルを巻きつけただけの椎野がいた。
――これって。これって
もうだめだ。俺の理性ってなんて弱いんだろう。
気がつけば椎野を抱きしめ、キスをしていた。
椎野は抵抗しない。そのまま、ベッドに押し倒す。
それどころか、椎野はタオルを自らとった。
(*゜ー゜)電気消して?
TVと電気を消し、急いで服を脱ぐ。
おっぱいをもんでみた。小さいけど、やわらかい。
――AVってどうやってたっけ――
あんなに見たのに思い出せない。なるようになれ、だ。
640 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/18(金) 02:56:51 ID:f3P2+go/0
椎野は処女じゃない。俺は童貞だ。
どうしようか。言うべきかどうか。
('A`)俺・・初めてで。下手だったら・・・ごめん
(*゜ー゜)気にしないよ。
少しずつ、反応を見ながらやっていく。
椎野の息が荒くなってきた。
(*///)もう・・・・私・・・・・
枕の下のコンドームを装着した。何度も練習してきたので、これだけは慣れている。
('A`)椎野・・・
(*///)もう・・・・私・・・・・あっ・・・
――ああ・・・・・
体温がまざりあう。溶けてしまいそうだ。涙が出てきた。
――椎野、かわいい。かわいいよ・・・・・・
椎野の腕が、俺の背中にまわる。
俺達、つながってる。ひとつになってる。こんな、こんな・・・夢の中にいるみたいだ。
爆発のときが近づき、俺は激しく動く。
その瞬間、椎野はこれまでにない声を上げた。
652 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/18(金) 03:20:14 ID:f3P2+go/0
空は雪の雲で覆いつくされていた。
――どおりで寒いと思ったわ。
なんの変哲もないビルの階段を降りる。
降りると木製のドアがあり、店名の書かれた看板がかかっている。
ドアを、ゆっくり開ける。
そこは、カウンターと、4人掛けのテーブルが1つあるだけの小さなバー。
L字に曲がったカウンターの向こうに店員が二人いるだけで、まだ客はいない。
J( 'ー`)しすみません
(´・ω・)いらっしゃいませ。
J( 'ー`)しマスターいるかしら
(´・ω・)はい。
カウンターに座り、マスターと向き合う。
J( 'ー`)しお久しぶりです。マスター。オレンジジュースください。
マスターはショボにオレンジジュース、と言った。
(::::,_ノ` )ツンデレちゃんは元気かい?
J( 'ー`)しええ。最近、彼氏が出来て。今日も一緒に出かけたみたいです。
ショボが絞りたてのオレンジジュースを出す。
(::::,_ノ` )おやおや・・・もうそんな年か。前にあったのは小学生だったのに。
J( 'ー`)しええ。・・・私は、ツンデレが男嫌いなんじゃないかと思ってて。あの子には、前の夫のことを話
していたものですから。安心しました。今日は、それを報告したくて来たんです。
マスターは微笑んでいる。
J( 'ー`)しマスターには本当にお世話になりました。ここを辞めるときも仕事を紹介してくださったり・・・。
それに、このバーがなければ今の夫とも出会えませんでした。
(::::,_ノ` )お礼は良いから、飲みに来てくれよ。ツンデレちゃんと、ジョルジュをつれて・・・な?
J( 'ー`)し はい、かならず。
ジュースを飲み干すと、ごちそうさま、と言い席を立った。
料金を出したが、マスターはサービスだ、といい決して受け取らなかった。
655 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/18(金) 03:29:39 ID:f3P2+go/0
(´・ω・)いらっしゃいませ――あ!
( ,' 3 )マスターいるかい?
(´・ω・)マスター、珍しいお客さんですよ。
奥のほうでグラスを磨いていたマスターはこちらを向いた。
(::::,_ノ` )――今夜は珍しいお客さんばかりだな
( ,' 3 )元気かい?
(::::,_ノ` )やぁ。
中嶋バルケンを見て、マスターは言った。
(::::,_ノ` )ようこそ、バーボンハウスへ――
(´・ω・)サービスのバーボンです。
ショボは琥珀色の液体の入ったグラスを中嶋バルケンの前においた。
( ,' 3 )見習いのショボも、立派になったな
(´・ω・)いえいえ、まだまだヒヨコですよ。
ショボははにかんだ。
(::::,_ノ` )久しぶりだな。前に来たのは、いつだったか?
( ,' 3 )3年前さ。
(::::,_ノ` )ああ、学会のときだな。日本に来たのは。
( ,' 3 )そうだ。
(::::,_ノ` )すごい注目を浴びたらしいな。どんな病気なんだい?
中嶋バルケンは簡単に病気のことを説明した。
そして、今回日本に来た理由も――
アメリカに仕事に来ていた内藤夫妻を襲った病気。
その担当医になったのがバルケン中嶋だった。
659 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/18(金) 03:32:41 ID:f3P2+go/0
治療法は見つからず、病気はじわじわと進行してゆく。
そして、病院に行く途中手が痺れ――二人の乗った車はトラックに激突した。
即死だった。幼い子を残して、逝ってしまった。
まだ研究が進んでなかったとはいえ、やるせなかった。
二度とこんなことが起こらないようにと、研究をし、治療法をさがした。
そして今回――
( ,' 3 )これは運命だと思った。俺に与えられた使命だと。
中嶋バルケンの目はうるんでいる。
( ,' 3 )――二人はどう思っているかな?
(::::,_ノ` )・・・さぁね。自分自身が勝手に考えれば良いさ。好きなように。死人は何も言わない。
中嶋はバーボンを飲み干した。
( ,' 3 )ごちそうさま。
(::::,_ノ` )良いクリスマスを。
( ,' 3 )――マスターも。
ショボにチップをやると、何度も頭を下げ、入り口まで送ってくれた。
( ,' 3 )ありがとう。
(´・ω・)いえ。また来てください。待ってます
661 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/18(金) 03:34:50 ID:f3P2+go/0
(´・ω・)おや・・・マスター、外は雪ですよ。
(::::,_ノ` )ホワイトクリスマスだな。さぁ、今夜は忙しいぞ。
(`・ω・)はいっ!シャキーン
大通りに出ると、中嶋バルケンは煙草に火をつけた。
( ,' 3 )ふぅ・・・。今夜は冷えるな
小さな子供と、その母親が道の向こうを歩いている。
子供は暖かそうなマフラーと帽子をつけている。
( ´∀`)おかあさん!ゆきだよ!ゆきー!ゆきふってるよ!
( ‘∀‘)あらほんと!
( ´∀`)あしたゆきつもるかなぁ。
二人は手をつないで歩いていく。幸せそうに。
ξ゚ー゚)ξお母さん遅いね
( ゚∀゚) もうすぐ来るさ。それよりツンデレ、彼氏が出来たんだって?
ξ///)ξ!お母さんが話したのね。もう・・・
( ゚∀゚) はは。今度、紹介してくれよ。
(・∀ ・)おーゆきふってるおー!
(;><)先生!患者さん待ってます!ちんぽっぽさんどうぞ!
(*‘ω‘*)ちんぽっぽ!ちんぽっぽ!
(;><)なにいってるかわかんないです!
('A`)もしもし・・・内藤?俺だけど
( ^ω^)なんだお?
('∀`)俺、椎野さんと付き合うことになったんだ・・・
( ^ω^)おめでとうだお!
(*'∀`)へへ・・・
――全ての愛しい人に幸いあれ――
663 名前: ◆fDrvxgSyBQ
投稿日: 2005/11/18(金) 03:36:51 ID:f3P2+go/0
キャスト
( ^ω^)・・・・内藤ホライズン
('A`)・・・・・・・・ドクオ
ξ゚ー゚)ξ・・・・ツンデレ
(*゜ー゜)・・・・椎野
( ,' 3 )・・・・中嶋バルケン
(・∀ ・)・・・・斎藤またんき
_
( ゚∀゚)・・・ジョルジュ長岡(特別出演)
J( 'ー`)し・・・カーチャン
(::::,_ノ` )・・・・渋澤
(´・ω・)・・・・バーボンハウスマスター(友情出演)
その他
(´・Ω・)・・・・ちんちんかもかも
( ´∀`)・・・・モナー
( ‘ー‘)・・・・ガナー
(*‘ω‘*)・・・・ちんぽっぽ
(;><)・・・・・わかんないです
提供
ヌケドナルド バーボンハウス
監督・脚本・演出
◆fDrvxgSyBQ
戻る