第二話
110 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 12:45:50
ID:/kZoRRH00
時間の経過が恐ろしく遅かった。
1分1分がとてつもなく長い時間に思われた。
が、ショボンだけは異常なほど冷静だった。
(´・ω・`)「(一時間目が終わるまでまだ15分ある・・・)」
(´・ω・`)「(7組と8組は次の時間も移動教室か・・・こっちに戻ってこない)」
(´・ω・`)「(こっちの校舎に来るのは次の授業の先生だけか。同じように人質に取られるのがオチだな)」
そう考えながら教室の隅を見た。
小さくなってうつむいている頼りない教師が見えた。先ほどから一言も喋らない
(´・ω・`)「(チッ、使えねえな)」
111 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 12:50:33
ID:/kZoRRH00
(´・ω・`)「(外部にこの状況を知らせるには・・・・)」
ショボンは恐る恐るブレザーの内ポケットから携帯を取り出し、
犯人から見えないよう机の下に隠した。
(´・ω・`)「(気付かれたら殺されるかもしれないな・・・)」
(´・ω・`)「(どこに連絡したら・・・警察・・・・ダメだ電話は出来ない)」
(´・ω・`)「(生徒の誰かにメールするか・・・信じてもらえるか・・・・無理だろな・・・・・)」
113 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 12:55:10
ID:/kZoRRH00
(´・ω・`)「(ドクオなら・・・・・・)」
が、それでも『拳銃を持った男がツンを人質にとった!』なんてメールを送っても信じてもらえないだろう。
今時そんなのギャグにもならない。
ドクオに今の危険を知らせ、助けを呼ぶよう伝えるにはどんなメールを送れば・・・・。
ドクオに送るメール
>>120
120 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 13:01:25
ID:XuR3cm9HO
誰か 助け 頼む
121 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 13:04:06
ID:/kZoRRH00
(´・ω・`)「(これしかないな・・・)」
さすがのショボンでも指が震えていた。
『誰か 助け 頼む』
(´・ω・`)「(頼むドクオ・・・・気付いてくれ・・・・)」
126 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 13:09:22
ID:/kZoRRH00
保健室で寝ていたドクオの携帯の元へ一通のメールが入る
ドクオの携帯の着信音が鳴った
『1万年と2000千年前から愛してる〜♪8000年過ぎたころから もっと恋しくなった〜♪』
普段は並大抵のことでは目を覚まさないドクオだが、ここ数ヶ月鳴っていない携帯が鳴ったとあって
すぐさま飛び起きた。
('A`)「メールキタ━━━━━━━━!!!!」
129 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 13:12:23
ID:/kZoRRH00
('A`)「誰から誰から!?!?wktk」
『差出人 ショボン』
('A`)「・・・・・・」
ドクオの手より放たれた携帯は宙を舞い保健室の壁にブチ当たった
134 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 13:18:15
ID:/kZoRRH00
('A`)「何を好き好んで授業中に男とメールしなきゃなんねえん
だ・・・」
('A`)「てっきり出会い系からと思ったのに・・・・」
('A`)「(それにしてもアイツが授業中にメールよこすなんて今まで無かったな)」
ドクオは携帯の元へ歩み寄った
137 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 13:21:27
ID:/kZoRRH00
少し塗装が剥がれた携帯を見てさっきの行動を悔やむドクオが居た。
『受信メール 1件』
('A`)「なんの用だよ一体」
『誰か 助け 頼む』
('A`)「は?」
ドクオは携帯を右手に持ち、足を振り上げ、そしてトルネード投法の構えになった。
159 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 13:59:52
ID:/kZoRRH00
ここでドクオはふと脳裏にカアチャンの顔が映った
J( 'ー`)し『ドクオ、高校の入学祝いの携帯だよ』
('A`)『おぉ、サンキューカアチャン』
J( 'ー`)し『今度カアチャンにメールってやつを教えてね そしたらドクオとメール出来るね』
('A`)『・・・・・どこの高校生にカアチャンとメールする奴が居るんだよ・・・・』
J( 'ー`)し『・・・・・ごめんね』
('A`)『あ〜分かったから分かったら。今から携帯で友達と電話するからカアチャン出てってくれよ』
J( 'ー`)し『ドクオは友達いっぱいでいいねぇ。じゃあカアチャン出ていくよ』
('A`)『(さぁてエロサイトはどうやって見るんだろうな)』
・
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160 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 14:00:43
ID:/kZoRRH00
('A`)「(そういやこの携帯カアチャンから買ってもらったんだっ
け・・・)」
両親はドクオが幼い頃離婚し、ドクオは母親に引き取られた。
貧しい家庭だったためゲームの類といったものはほとんど無く、家で勉強ばかりしていた。
ゲームがないドクオの家へ遊びに来る者は居なく、勉強ばかりしているドクオに友達は少なかった。
中学校に入ってもほとんど友人は出来なかったが、いつしかそれが当たり前だと思っていた。
そんなドクオの最初の友達がショボンだった。ショボンもまた、いつも一人だった。
そんなショボンはドクオに自分と同じ臭いを感じたのだろうか、
いつしか二人はどちらからともなく二人で居るのを好むようになった。
そしてそこへブーンとツンが加わり、奇妙な4人組が出来上がった。
161 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 14:01:05
ID:/kZoRRH00
トルネード投法の構えを解き、ショボンから来たメールを見つめる。
('A`)「(ショボン、どうしたんだ・・・・。」
『Re どうした?』
ドクオは数ヶ月ぶり送信ボタンを押した。
162 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 14:01:41
ID:/kZoRRH00
───6組───
教室でひたすらドクオの返信を待っていたショボンの元へメールが届く
(´・ω・`)「『Re どうした?』か・・・・・」
携帯のボタンを押す音にも気を使いながらメールを作成した
『5組と6組に宅間守の数段上の奴らが入ってきた。助けを呼んでくれ。これはガチだ!』
ショボンが自ら改造した携帯は、音を出さすに拳銃を持った男と
拳銃を突きつけられているツンの写真を撮り、そしてメールに添付した。
189 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 14:42:22
ID:/kZoRRH00
ショボンは尋常ではない汗をかいていた
見つかったら、と思うと生きた心地がしなかった。
そこでフーンは思い出したように無線で5組にいるプギャーへ連絡する
( ´,_ゝ`)「しまった!携帯を回収するのを忘れていた!!!」
m9(^Д^)「プギャーwwwwwwwwwww」
フーンが叫ぶ
( ´,_ゝ`)「今すぐ携帯を出せ!」
190 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 14:42:46
ID:/kZoRRH00
ショボンは気付かれたと思った。
(´・ω・`)「(今度こそ終わったな・・・)」
手汗でベタベタになった携帯をフーンの部下と思われる男が回収していった。
が、そうではなかった。
今度はフーンの元にプギャーから連絡が入る。
191 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 14:43:15
ID:/kZoRRH00
m9(^Д^)「ガチで携帯回収なんて大事な事忘れてんですかい!?
こっちはとっくに済ましましたよwwwwwww」
( ´,_ゝ`)「黙れ 切るぞ」
m9(^Д^)「プgy(プツン)」
5組の教室からプギャーの笑い声が聞こえてきた。
(´・ω・`)「(後少し送れていたら・・・・俺GJ)」
───5組───
m9(^Д^)「おまえら今すぐ携帯出せ 殺すぞ」
(;;^ω^)「・・・・・・・・・・・」
クラスの皆「・・・・・・・・・・・」
192 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 14:43:50
ID:/kZoRRH00
───保健室───
ドクオはショボンから送られてきたメールと写真を見て固まっていた。
驚きというものを通り超していた
('A`)「ショボン、ブーン、ツン・・・・・」
助けを求めなくては・・・・だが誰に・・・・
助けを求める相手
>>200
200 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 14:46:05
ID:cxsoehx30
カーチャン
260 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 17:21:01
ID:/kZoRRH00
('A`)「(カーチャンなら分かってくれる・・・・・・)」
('A`)「そういやカーチャンに『迎え来い』以外でメールやるのは初めてだな・・・」
不慣れな手つきで携帯のキーを押していく
『学校に凶器持った連中が入ってきて生徒を人質にとってる 今すぐ警察に連絡してくれ!
オレは保健室に一人で居るから無事だ 頼む!カーチャン信じて・・・・・』
今まで煙たがったカーチャンに謝るような気持ちで送信ボタンを押した
262 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 17:21:33
ID:/kZoRRH00
キーンコーンカーンコーン
長い長い一時間目が終わりを告げる。
( ^ω^)「(2時間目の授業担当の先生早く来いお・・・・)」
5組ではエキサイト先生がどこかへ連れ去られ、教室には子供だけしか居ない。
誰でもいい、誰か大人の人さえ来てくれれば・・・
誰もがそう願っていた。
263 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 17:21:50
ID:/kZoRRH00
が、ここでブーンは気付く。
( ^ω^)「(先生の受け持ちのクラス・・・・・・進学科だお・・・・・・・」
進学科は今日学校に居ない。またもやこの1時間、誰にも気付かれないのだろうか。
( ^ω^)「(もしかして犯人はそれを知っててこの学校狙ったのかお・・・・?)」
学校が襲われるという事件は聞くが、普通は小学校を襲うはずだ。
何故高校が?
この学校のほとんどは女子である。犯人の脅威になる男が少なければそれに超したことはない。
近年多発する小学校襲撃事件で、小中学校の方がヘタな高校よりもセキリュティがやマニュアルがしっかりしているのだ。
────高校を襲う、まさに盲点を突いたような事件だった。
264 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 17:22:11
ID:/kZoRRH00
2時間目が始まる数分前、6組に初老の男の先生が入ってきた。
先生は死角に隠れていた犯人に気付かず、犯人の手により口と手足を封じられ教室の角に置かれた。
(´・ω・`)「(やっぱりな・・・・)」
もともと大した期待もしていなかった。
まだ外部にこの状況は知られていない。
一刻も早く知らせなければ。
もはや頼りは───────ドクオただ一人。
265 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 17:22:32
ID:/kZoRRH00
────保健室────
ドクオはベットの上でシーツを被りながら震えていた。
('A`)「カーチャン・・・・」
数分後、心待ちにしていた音が保健室に鳴り響く
『1万年と2000千年前から愛してる〜♪8000年過ぎたころから もっと恋しくなった〜♪』
J( 'ー`)し『件名 カーチャンこれからパート行くから忙しいのに(怒った顔文字)』
('A`)「・・・・・・・・・・・やっぱダメ・・・・・か・・・・・・」
J( 'ー`)し『本文 ゴメンね、カーチャン本当に警察に連絡しちゃった。初めてドクオから用事以外のメール来たんだもの、カー
チャン嬉しくなっちゃった(泣く絵文字)あんなメール冗談に決まってるのにね。ゴメンねドクオ、ゴメンね』
('A`)「カーチャン・・・・・・・・・・・GJ」
273 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 17:29:38
ID:/kZoRRH00
日本警察もまだまだ捨てたものではない。
メールを受け取った数分後、保健室の窓からから外を覗くと既に警察車両らしき車があった。
('A`)「(今ここから出れば少なくともオレの命は助かるな・・・・)」
ドクオはここで人生最大ともいえる決断を迫られる。
276 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 17:34:07
ID:/kZoRRH00
車はだま一台だけだった。世間が事の重大さに気付くのはいつになるだろ
うか。
('A`)「(ここでオレが出て行って状況を説明すりゃあいいんだ・・・・)」
('A`)「(オレは逃げるんじゃない・・・・そうだ・・・・逃げたんじゃない・・・・)」
('A`)「(スマン、ショボン、ブーン、ツン・・・・・)」
ドクオ目に涙を浮かべながら窓を開け、窓のサンに手をかけた。
279 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 17:40:14
ID:/kZoRRH00
足をかけたところでドクオは踏み止まっていた。
('A`)「(あと一歩で外に出れる・・・・俺は自由になれる・・・・)」
('A`)「(動け動け動け動け動け動け動け動け動け・・・・・・)」
そこへ不意に保健室のドアがゆっくり開けられた。
281 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 17:43:52
ID:/kZoRRH00
さっきのドクオの着信音が、5組に居るプギャーの部下の耳にまで届いて
いた。
不振に思った犯人は保健室に入ってきた。
そして、今にも逃げ出しそうなドクオを見つける
犯人「そこ動くなよ・・・・・!」
手にはナイフ
ドクオに選択の余地は無かった
('A`)「・・・・・・・・・殺さないで・・・・下さい・・・・・」
288 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 17:48:30
ID:/kZoRRH00
ドクオは犯人の手により5組まで連れてこられた
犯人「プギャーさん。保健室に居たガキを捕まえました」
( ^ω^)「ドクオ!!!!!1111」
m9(^Д^)「うるせえよ 静かにしろ」
m9(^Д^)「それより見ろよその顔wwwwwwwテラワロスwwwwwwwww」
今にも死にそうな顔をしたドクオがそこには居た。
('A`)「・・・・・・・・・・」
299 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 17:53:31
ID:/kZoRRH00
プギャーがドクオに歩み寄る
m9(^Д^)「ぼくぅ?なんでそんな顔してるのかなぁ〜?wwwwww」
('A`)「・・・・・・・・・生まれつきこんな顔だよ・・・・・・」
その言葉が短気なプギャーのしゃくに触ったらしい。
m9(^Д^)「あ?人質なら人質らしい口の利き方しろやwwwwwwwww」
プギャーの拳がドクオの腹に刺さった
('A`)「ぐあっっっ!!・・・・・・」
305 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 18:02:03
ID:/kZoRRH00
ドクオは床にヒザをつき腹を押さえたまま動かない
(;;^ω^)「ドクオ!!大丈夫かお!?」
m9(^Д^)「さっきからうるせえんだよテメエは。今度何か喋ったら殺すぞ」
(;;^ω^)「・・・・・・・・・・・」
('A`)「っけ・・・・親父のパンチに比べりゃ・・・・屁でもないね」
ドクオは父親から暴力を受けていた。それが原因で両親は離婚している。
殴られて育ったドクオにとって、それは懐かしい感覚でもあった。
('A`)「ペッ!!!!」
口を切ったのか、ドクオはプギャーに向けて血とツバの混ざった物を吐いた。
m9(^Д^)「・・・・・・・・・・・」
プギャーはドクオの頭に容赦ない蹴りを何発も何発も浴びせた。
309 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 18:04:38
ID:/kZoRRH00
m9(^Д^)「そんな虚勢張っちゃって、ホントは怖くて怖くてしょう
がねえんだろ!?wwwwww」
倒れて動けないドクオを無理やりプギャーが立たせた
m9(^Д^)「なんか言えよコラ!」
息切れした声でドクオは言った。
('A`)「・・・・・・・・・お前の顔、怖くないな」
320 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 18:09:36
ID:/kZoRRH00
m9(^Д^)「殴るのは嫌いんだよ。手も痛くなるしな」
('A`)「・・・・・・・・・・・・・」
m9(^Д^)「最後のチャンスをやる。ここで女子襲ってセクロスしろや。そうすりゃ命だけは助けてやるよ」
('A`)「・・・・・・・・・・・・・」
m9(^Д^)「ダンマリしてんじゃねーぞテメェ!」
('A`)「・・・・・・・・あいにく童貞なもんでね・・・・・・・やり方分かんねえよwwwww」
331 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 18:14:58
ID:/kZoRRH00
m9(^Д^)「・・・・・・・・・・・死にてえのか?」
('A`)「死にたいです」
クラス中が凍りついた
m9(^Д^)「・・・・・・テメエ今なんて言った?」
('A`)「『死にたいです』だよ。聞こえなかったのか池沼?」
m9(^Д^)「おい、そのナイフこっち持ってこい」
349 名前: 以下、名無しにか
わりましてVIPがお送りします 投稿日: 2005/12/17(土) 18:21:43
ID:/kZoRRH00
m9(^Д^)「おまえ頭のネジ外れてんの?」
('A`)「頭にあるのは脳だろ池沼」
ドクオのクビにナイフの刃が当たった。
うっすら血が滲んできている。
m9(^Д^)「ピーピーわめけやコラ!!!何いきがってんだよ!?」
('A`)「オレはもう悟ってんだよ。アンタこそ落ち着けよ」
───怯えていない人間を殺してもおもしろくない
ドクオにはそれが分かっていた。
ドクオとて命は惜しい。今は喋り続けることで時間を稼ごうとしていた。
その時が来るまで
463 名前: てんぷら
◆zf5FBZTfFk 投稿日: 2005/12/17(土) 22:13:12 ID:/kZoRRH00
ドクオとプギャーのやり取りを聞いていた5組の生徒は
「もう止めて」というように涙を流しながらうつむいたまま無言だった。
それでもドクオは止めなかった
ナイフを持ったプギャーに臆することなく言葉を浴びせる
('A`)「(とにかく今は時間を稼ぐんだ・・・)」
464 名前: てんぷら ◆zf5FBZTfFk
投稿日: 2005/12/17(土) 22:13:44 ID:/kZoRRH00
傍から見るとドクオは完全にイカれて見える。
そんなドクオだが言葉一つ一つを慎重に選んでいた
('A`)「(これ以上言ったらヤバイな・・・・・・・このくらいなら言っても大丈夫だ)」
プギャーをブチ切れさせないよう、尚且つ興味を自分に向けさせる。
そうすることでドクオは時間を稼いだ。
会話スキルが低いように思われるドクオがここまで出来たのは何故か
('A`)「(出会い系で磨いた話術が役立ったな)」
ドクオの煽りは神がかっていた。
465 名前: てんぷら ◆zf5FBZTfFk
投稿日: 2005/12/17(土) 22:14:08 ID:/kZoRRH00
ドクオの待ち望んだ「その時」がくる
ドアがガラッと開き、そこにはすぐに状況を飲み込んだような表情をした男二人が立っていた。
一人はこのクラスの担任であるギコと、もう一人は警官らしき男だった。
m9(^Д^)「っっっ!!!しまった!!!!おいその二人を抑えろ!!!」
プギャーが部下に命令する
( ,,゚Д゚)「ゴラァァァァァァァ!!!!貴様ら何もんだ!!!!!!!」
ギコのドスの効いた声に犯人は一瞬ひるんだ。
そのスキをギコは見逃がさない
466 名前: てんぷら ◆zf5FBZTfFk
投稿日: 2005/12/17(土) 22:14:46 ID:/kZoRRH00
(
,,゚Д゚)「逃げろ刑事さん!!!!早くこのことを外に伝えるんだ!!!!」
ギコは犯人に掴みかかった
警官「すみません!必ず助けますから!!」
犯人の一人が警官を追ったがどうやら振り切ったようだ。
(^ω^('A`)「(警官さえ来れば奴らも派手な真似はできない)」
m9(^Д^)「チッ、こんなにも早く気付かれるとは予想外だ」
m9(^Д^)「おい先生さんよぉ なんで分かったんだ?あ?」
掴み合いをしていた部下に、ギコを話すよう命じそう問いただした。
470 名前: てんぷら ◆zf5FBZTfFk
投稿日: 2005/12/17(土) 22:15:10 ID:/kZoRRH00
(
,,゚Д゚)「・・・・この学校に凶器を持った連中が入ったとかで通報があった」
m9(^Д^)「クソッ!誰が通報しやがった!!!!!」
('A`)「・・・・・・・・オレだよ」
m9(^Д^)「このクソガキがあぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
殴られて立てなかったドクオは床に手を付いてプギャーを見上げるような格好で言った。
そのドクオの手の甲に
ナイフが深く突き刺さる
('A`)「っっっっっっ!!!!!!!!!!!」
472 名前: てんぷら ◆zf5FBZTfFk
投稿日: 2005/12/17(土) 22:15:36 ID:/kZoRRH00
文字に表せないような断末魔が校舎中に響いた
当然6組にもその声は届いていた
ξ*゚听) ´・ω・`)「(この声はドクオ!?!?)」
( ´,_ゝ`)「あのバカ何しやがった」
すぐさま無線を入れる
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