第九話
62 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/02(金) 19:03:54 ID:ZNfGI3jTO
富士の樹海で一泊した僕らはツン先輩を送り届けて次の日の早朝に冥界へ
乗り込む事にしたんだお。
あの空が割れた夜からたった数週間の出来事だったけど、思い出すと凄く長い間闘い続けてきた気もするお‥‥
遂に‥‥遂に最後の闘いの朝がやって来たんだお。
辺りはまだ静かな闇に包まれ、朝の澄んだ空気が内藤の心を落ち着かせる。
マスターは心配そうに内藤を見つめていた
(´・ω・`)「行くんだね‥‥」
( ^ω^)「はいだお‥‥。」
63 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/02(金) 19:06:19 ID:ZNfGI3jTO
./ ,'
3 `ヽ「現在、冥界トノ次元ヲ隔テル壁ガ非常ニ不安定にナッテオリマス。
コレハ敵が単独デ容易に冥界とコチラの世界ヲ出入リしテイル事カラモ明白デス。
私と内藤様のベルトをリンクさセレバ非常ニ小規模の冥界の扉を開く事が可能デス。」
(; ^ω^)「げっ。あれ疲れるからやだお」
./ ,' 3 `ヽ「ご安心下サイ。今回ハ扉ヲ開クノハ私ノ役目ナノデ内藤様ヘノ負担ハ殆どアリマセン。」
( ^ω^)「よかったお。 敵に乗り込む前にクタクタになったらどうしようと思ったお。 」
73 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/02(金) 20:38:41 ID:ZNfGI3jTO
( ^ω^)「それじゃあ行くお!!!!XARA!!!」
./ ,' 3 `ヽ「了解。リンクまでノカウントダウン開始。20‥‥19‥‥」
(´・ω・`)「ホライゾン君!!」
準備を進める二人にマスターは声をかけた。
内藤はマスターを見る
( ^ω^)「?」
(´・ω・`)「息子を‥‥ジョルジュを頼む‥‥」
頼む、とはどういう意味なんだろう。
助けてくれ、止めてくれ、或いは殺してくれだったのか。
それは内藤に全てを託した言葉であり、また自らの無力を感じるマスターの精一杯の言葉だった。
( ^ω^)「大丈夫。帰ってくるときはコイツと長岡と三人だお。」
内藤はコイツ、とXARAをコンコンと叩いた。
./ ,' 3 `ヽ「‥‥2‥‥1‥‥リンク完了
本機の操作デ内藤様の変身モ行イマス。準備ハ宜シイデスカ?」
75 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/02(金) 20:48:07 ID:ZNfGI3jTO
( ^ω^)「大丈夫だお。」
./ ,' 3 `ヽ「デハ行キマス。」
内藤の体とXARAから輝きが放たれる。
内藤の体は一瞬にして変身を終えていた
ヽ !
(= ЮωO)「じゃあ行ってきますだお。マスター。」
(´・ω・`)「ああ。‥‥ホライゾン君。頑張れよ!!」
ヽ !
(= ЮωO)「はい。帰ってきたらコスプレえっちご馳走になりますお」
(´・ω・`)「‥‥エスプレッソだよ‥‥ホライゾン君‥‥」
ヽ !
(= ЮωO)「何か違うのかお?」
(´・ω・`)「そんな物店に置けないよ‥‥」
ヽ !
(= ЮωO)「僕は好きだお。‥‥やったこと無いけど。」
76 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/02(金) 21:02:16 ID:ZNfGI3jTO
./ ,' 3 `ヽ「ヨロシイデスカ?」
ヽ !
(= ЮωO)「うん。オッケーだお。」
マスターは内藤とXARAから一歩離れた
内藤は勢い良くアクセルを吹かした。
XARAが心地良い排気音を鳴らし急加速する。
やがてそれらを光が包み始め、完全に光の塊になったと思った次の瞬間に
光は散る様に消え失せ、内藤の姿も忽然と消えていた。
(´・ω・`)「‥‥ホライゾン君‥‥ジョルジュ‥‥」
マスターは一人静かに二人の無事を祈った。
80 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/02(金) 21:52:22 ID:ZNfGI3jTO
マスターと挨拶を済ませた内藤は勢い良くアクセルを吹かした。
心地良い排気音と共に急加速し、内藤の体に鋭い風と後ろへのGがかかる
辺りが周りが光に包まれたと思った次の瞬間、真っ暗闇の世界に風景が変わった。
内藤はブレーキをかけ、そこに停止した。
ヽ !
(= ЮωO)「ここはどこだお?」
./ ,' 3 `ヽ「ココハ冥界ノ入リ口デス。後ヲ見てクダサイ。」
XARAの言うとおり後ろを振り向くと、巨大な扉がそこにあった
ヽ !
(= ЮωO)「扉があるお。これをぶっ壊せばいいのかお?」
./ ,' 3 `ヽ「イイエ。ココニハ扉はアリマセン。コレはアナタのイメージが反映サレテイルに過ぎマセン。」
81 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/02(金) 22:06:33 ID:ZNfGI3jTO
ヽ !
(= ЮωO)「?よく分からないけど壊せばいいのはコレでは無いって事かお?」
./ ,' 3 `ヽ「ハイ。ドコカにコノ扉ヲ発生サセテイル装置がアルハズデス。ソレヲ破壊シテ下サイ
ソレト一つ注意点ガアリマス。元ノ世界ニ戻ルニハ、コノ扉カラにナリマス。」
ヽ !
(= ЮωO)「そうなのかお?」
./ ,'
3 `ヽ「ハイ。マタ、アチラの世界カラ冥界に入る場合、ドコカラでも入れル代ワリにコノ扉にタドリ着ク仕組ミにナッテイマス」
ヽ !
(= ЮωO)「ふーん。この扉の場所を覚えて置かないと帰れなくなるってことかお。
そう言うのは頼んだお」
./ ,' 3 `ヽ「了解。デハ急ギマショウ」
146 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/03(土) 22:08:16 ID:uizpKzQ7O
内藤は前を見据えた。
途方もなく深い闇の向こうに石造りの巨大な城が見える。
ヽ !
(= ЮωO) (感じる‥‥長岡はあそこにいるお。)
内藤はアクセルを吹かし、城へとXARAを走らせる。
辺りは不気味なほど静かで、怪人どころか虫一匹気配は感じられない。
奴らはこんな所で途方も無い時を過ごしてきたんだ‥‥。
内藤は思わず身震いした。
と、城門の前に人影が見えた。
その刹那、内藤の頭に流れ込む覚えのあるノイズ‥‥。
次の瞬間、人影の方向から乱れ飛ぶ光の矢。
内藤はバイクから飛び降り、着地すると同時に横に転がるように飛び、それを回避した。
147 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/03(土) 22:11:22 ID:uizpKzQ7O
ヽ !
(= ЮωO)「く‥‥いきなりコイツかお!?XARA!!離れてるお!!」
./ ,' 3 `ヽ「了解」
人影が聞き覚えのある声で静かに語り出す。
「あの御方が言うには、お前にはもう時間が残されていないらしいからな‥‥」
内藤は声に向かって静かに構える
深い闇の中から声は続く。少しずつ大きくなりながら。
( ゚д゚ )「雑魚に無駄な時間を取らせたくはない」
男はそう言いながら徐々に姿を変えていく。
その姿は生物的なフォルムを残しながらも限りなく内藤や長岡のような<完全なるヒト>に近い物だった。
ヽ !
(= ЮωO)「それがお前の真の姿かお‥‥?」
149 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/03(土) 22:16:27 ID:uizpKzQ7O
ヽО/
<○Y○>「話す時間も惜しい。死合おうじゃないか!!!!早く早く早く!!!!」
ヽ !
(= ЮωO)「‥‥行くお!!!!」
ヽΟ/
<○Y○>「来い!!!!」
内藤が男に向かいパンチを繰り出す。男はそれを片手で真っ正面から受け止めた。
二人はその状態から同時に蹴りを繰り出した。
避ける暇もなく双方の無防備なボディーに強烈な一撃が打ち込まれる。
ヽ !
(= ЮωO)「ぐあっ!!」
ヽΟ/
<○Y○>「ぐっ!!」
二人は少し怯んだが、尚も打ち合いを止めようとしない。
防御や回避を無視した、ただひたすら殴り合いが続く。
男はそれを心から楽しんでいた。
151 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
[ちょっと脱線] 投稿日: 2005/12/03(土) 22:19:36 ID:uizpKzQ7O
男の放ったブローが内藤のボディーにめり込んだ。
内藤は軽い呻きを漏らしながらたまらず距離を取った。
ヽ !
(= ЮωO)「ハァ‥‥ハァ‥‥」
ヽΟ/
<○Y○>「なんだ?もうグロッキーか?もっと私を楽しませてくれよ!!!」
ヽ !
(= ЮωO)「なんの!!まだまだだお!!!!」
とはいえ、内藤は追い詰められていた。
同じくらい打ち合った筈なのに明らかにこちらの方がダメージが大きい。
ヽ !
(= ЮωO) (しょうがないお!!悪魔の力を使うしかないお)
152 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
[メル欄消すの忘れてた] 投稿日: 2005/12/03(土) 22:22:25 ID:uizpKzQ7O
ヽ !
(= ЮωO)「はああああああ!!!!!」
ヽΟ/
<○Y○>「来るか!!悪魔の力!!!その力で私を突き破ってみせろ!!!!!!!!」
内藤の体を赤い禍々しいオーラが包み込む。
そして、少しずつ内藤の体は、また別の忌まわしきものへと姿を変える。
ヽ ゞ
(ツЮwO)⊃ 「ハアッ!!!!」
(⊃Ж)
/ ヽ
ヽ ゞ
(ツЮwO)「おおおおぉぉぉぁぁあああああ!!!」
ヽΟ/
<○Y○>「うおおおおお!!!!」
両者は一気に走りより、互いの顔面にストレートを打ち込む。
154 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/03(土) 22:26:07 ID:uizpKzQ7O
ヽΟ/
<○Y○>「ぐあっ!!!」
男はよろめきながらも、何とか踏ん張り、第二撃のアッパーを内藤に打ち込む。
耳元を掠めながらも何とかそれをかわした内藤は、敵のボディー目掛けてカウンターのパンチを打ち込む
余りの衝撃に男は大きくよろめいた。
ヽ ゞ
(ツЮwO)(今だ!!!!)
内藤は一旦距離を取ると全身の力を左足に集中させ、大きく跳躍した。
ヽ ゞ
(ツЮwO)「ライダーキィィィィッッッック!!!!」
ヽΟ/
<○Y○>「ぐあああああ!!!!!」
内藤の渾身の必殺技は男のボディーを凄まじい力で打ちすえた。
男は数メートル程吹っ飛び、膝を付きその場に崩れた。
157 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/03(土) 22:50:41 ID:uizpKzQ7O
ヽΟ/
<○Y○>「ぐ‥‥ハァハァ‥‥」
倒れた男から光が散り始め、元の姿へと戻っていく。
( ゚д゚)「く‥‥ここまで‥‥か‥‥」
ヽ !
(ツЮwO)「‥‥‥‥」
内藤は無言で男に近付いていく。
男は内藤の顔を見上げながら呟いた。
( ゚д゚ )「‥‥殺せ‥‥」
ヽ ゞ
(ツЮwO)「‥‥」
内藤の体から赤い光が放たれたかと思った次の瞬間、内藤の姿も普通の変身した姿へと戻っていった。
ヽ !
(= ЮωO)「お断りだお」
( ゚д゚ )「‥‥‥何故だ?」
ヽ !
(= ЮωO)「僕の力は誰かを守るための物だお。
殺さなくてもいい命なら奪いたくはないお。ただそれだけだお。」
159 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/03(土) 23:12:43 ID:uizpKzQ7O
( ゚д゚ )「力‥‥か‥‥」
男は右の拳を堅く握り、それを見つめた。
( ゚д゚ )「私は自分の力を振るう事こそが喜びだと思っていた‥‥‥‥その為なら何をしても構わなかった‥‥
だが私は手にした力を何のために使うのか‥‥それすらも気付けなかった様だ‥‥。」
ヽ !
(= ЮωO)「‥‥‥‥」
( ゚д゚ )「戦いは私の虚しさを紛らわせてくれた‥‥でも満たしてはいなかったんだな‥‥。」
ヽ !
(= ЮωO)「お前ならやり直せるお。その為の力も時間も持っているじゃないかお。」
( ゚д゚ )「やり直すか‥‥フフ‥‥それも悪くないか‥‥」
160 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/03(土) 23:14:25 ID:uizpKzQ7O
男は真っ直ぐ城の中を指さした
( ゚д゚ )「あの御方は城の中の最上階に居る‥‥現世と冥界を繋ぐ扉を発生させる装置がある部屋への入り口もそこだ。
急げ。残された時間はもう僅かしか無い」
ヽ !
(= ЮωO)「お前‥‥」
( ゚д゚ )「‥‥お前の目指す未来を見てみたくなった‥‥生きろよ‥‥」
ヽ !
(= ЮωO)「ああ!!必ず帰りに迎えに来るからここで待っているお!!!」
ヽ !
(= ЮωO)「行くお!!!XARA!!!!」
./ ,' 3 `ヽ「了解‥‥」
162 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/03(土) 23:28:21 ID:uizpKzQ7O
内藤はXARAに乗り込むとアクセルを吹かし、城の中へ入っていった。
男はそれを一人静かに見送った。
( ゚д゚ ) (‥‥‥‥)
「くくくくく‥‥負けちまったのか?だらしねえな。」
突如闇の中に響きわたった声に男は振り向いた。
声の主を確認した男は、驚愕し言葉を失う。
( ゚д゚ ) 「な‥‥貴様は‥‥」
「ウゼェよ。こっち見んな。」
闇の中に閃光がと爆発音が轟く。
男は呻き声をあげながら地面に倒れ伏した。
再び静寂を取り戻した暗闇の中に謎の男の声が響きわたる
「くくくくく‥‥お前‥‥前から気に食わなかったんだよ‥‥
‥‥‥それにしても‥‥なかなか良い状況じゃねーか‥‥
くくくくく‥‥‥ヒャハハハハハハ!!!!!!!!」
164 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/03(土) 23:43:51 ID:uizpKzQ7O
一方、城の中でバイクを飛ばす内藤だったがXARAに異変に気が付き、
XARAに向かって声をかけた
ヽ !
(= ЮωO)「おい!!スピードが落ちてきてるお!!シャッキリするお!!」
./ ,' 3 `ヽ「‥‥‥‥」
返事がない。
内藤は少し苛立ちながらまた声をかけた
ヽ !
(= ЮωO)「おい!!!何無視してるんだお!?返事するお!!!」
./ ,' 3 `ヽ「‥‥‥‥‥‥」
尚も返事は無い。
内藤がもう一度声を掛けようとした瞬間に目の前に大きな階段が広がっているのが見えた。
内藤はXARAから降り、階段の前に立った。
ヽ !
(= ЮωO)(‥‥‥‥間違いない‥‥この上に長岡が居る‥‥)
ヽ !
(= ЮωO)「XARA!!!ここからは僕一人で行ってくるお!!!」
./ ,' 3 `ヽ「‥‥‥‥‥‥‥‥」
相変わらず返事をしようとしないXARAに背を向け、内藤は一人最後の戦いの舞台へとゆっくりと階段を登り始めた。
167 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/04(日) 00:18:12 ID:ZZM1lzhzO
階段を登りきり、内藤は背を向けて静かに立つ彼の名を呼ぶ
ヽ !
(= ЮωO)「長岡っ‥‥!!!!!」
_
( ゚∀゚)「意外に早かったじゃないか‥‥‥内藤!!!!」
長岡はゆっくりと振り返り内藤を見た
_ ∩
( ゚∀゚)彡
( ⊂彡
| |
し ⌒J
_
( ゚∀゚)「だが少し遅かったな。もう間もなく扉は完全に開く‥‥‥。」
ヽ !
(= ЮωO)「その前に必ず装置を破壊してみせる!!!!」
168 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/04(日) 00:18:59 ID:ZZM1lzhzO
_
( ゚∀゚)「フン‥‥この俺を乗り越えて行けるか!?内藤!!!!!」
ヽ !
(= ЮωO)「越えてみせるお!!!!僕の信じる物のために!!!僕を信じる人達のために!!!!!」
_
( ゚∀゚)「それは俺も同じ事だ‥‥俺の信じる物の為に‥‥お前を潰す!!!」
_
( ゚∀゚)「変身!!!!!!」
_く_ゞ ∩
(シ○∀O)彡
( □⊂彡
|=◎=|
し ⌒J
_く_ゞ
(シ○∀O)「さあ!!来い!!内藤!!!!!!!!」
ヽ !
(= ЮωO)「うおおおおお!!!!!!!!!!」
29 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/06(火) 22:23:57 ID:+I5oIAE2O
ヽ !
(= ЮωO)⊃「ブーンパンチ!!!!」
内藤は雄叫びを上げながら長岡に正面からストレートを仕掛ける。
長岡は冷静にそれを避け、内藤に反撃の蹴りを放った。
内藤はそれをジャンプしてかわし、そのまま空中で跳び蹴りを打つ。
_く_ゞ
(シ○∀O)「ハッ!!!!」
長岡は放たれたキックを掴んで抑え、そのまま投げ飛ばした。
空中に投げ出された内藤は反転し、体勢を立て直すと着地と同時に長岡にもう一度飛びかかり、凄まじいラッシュを放つ。
しかし、それも長岡に全て左手一本で防がれてしまった。
その時内藤の目に、もう片方の長岡の手に光が集まるのが入ってきた。
31 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/06(火) 22:26:22 ID:+I5oIAE2O
ヽ !
(= ЮωO)(ヤバいお!!!!!)
_く_ゞ
(シ○∀O)「タシロ・キャノン」
長岡の右手がバッと開かれ、内藤の前に突き出される。
内藤はとっさに横に飛んだ。
次の瞬間、内藤が元いた場所は長岡が放った一筋の光線に全て消し飛ばされていた。
何とかタシロキャノンを避けきり、床に膝を付き長岡の方を確認した内藤の目に飛び込んできたのは、長岡の追撃の蹴りだった。
ヽ !
(= ЮωO)「ぐっ」
強烈な蹴りが内藤の顔面を打ちすえ、内藤の体はあっけなく空中に舞う。
長岡は内藤の体が地面に落ちる暇も与えず、内藤のボディーにストレートを叩き込んだ
ヽ !
(= ЮωO)「うあああ!!!」
33 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/06(火) 22:30:58 ID:+I5oIAE2O
内藤の体は凄まじい勢いで吹っ飛ばされ壁に突き刺さった
身動きが取れない内藤に長岡はゆっくりと右手を向ける。
_く_ゞ
(シ○∀O)つ「終わりだ」
長岡の手から黄色の光線が放たれる。
だが次の瞬間、内藤の体を包んだ赤い光がそれを弾き飛ばした
ヽ ゞ
(ツЮwO)「終わりじゃない!!これからだお!!」
_く_ゞ
(シ○∀O)「それが悪魔の力か‥‥。愚かだな‥‥内藤‥‥。その様な忌まわしき力をもってしてまで俺に立ちはだかるか!!」
内藤は長岡に一瞬で近づきパンチを放った。
_く_ゞ
(シ○∀O)(速い!!!!!)
それを避けきれず長岡の体に内藤の左の拳がめり込む。
34 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/06(火) 22:34:47 ID:+I5oIAE2O
内藤は大きくよろめいた長岡に向かって語りかけた
ヽ ゞ
(ツЮwO)「力は何のために使うかで意味を持つんだお!!最初から触れてはいけない力なんてないお!!」
_く_ゞ
(シ○∀O)「馬鹿め!!自分が正しいとでも思っているのか!!」
長岡は体勢を立て直し内藤の顔面を力いっぱい殴りつけながら言い放った。
ヽ ゞ
(ツЮwO)「何が正しいかは僕らの後に生きる人達が決める事だお!!!
僕は今を生きる人達の大事な物を守るために!!後を生きる人達の未来を守るために戦う!!!!その為に力を振るうんだ
お!!!!」
内藤も必死に長岡に言葉と拳を叩きつける。
35 名前: 1 ◆ndPkY/NmQ6
投稿日: 2005/12/06(火) 22:45:46 ID:+I5oIAE2O
_く_ゞ
(シ○∀O)「歪んだ今の先に在る未来など、どれほどの意味を持つ!?」
ヽ ゞ
(ツЮwO)「通り過ぎた今と言う一瞬が過去へと変わり、 未来を創るんだお!!!!
‥‥今を全否定した未来にどれほどの物を築けると言うんだお!!」
二人の間で繰り返される拳と信念の応酬。
ヽ ゞ
(ツЮwO)つ「長岡ああああぁ!!!!」
_く_ゞ
(シ○∀O)つ「内藤ォォォオオオ!!!!!」
二人の拳が交差し互いの顔面を打ち合う
二人はそれでも怯まず、 素早く体勢を整え同時に跳んだ
ヽ ゞ
(ツЮwO)「ライダーキィィィィッッッック!!!!」
_く_ゞ
(シ○∀O)「ライダーキィィィィッッッック!!!!」
同時に繰り出された渾身の攻撃がぶつかり合う。
そこから放たれた凄まじい光が辺りを包み込んだ。
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